雪道ちょっとアドバイス
雪が降ってる?積ってる?
これは梅雨時に「雨がふるかな?」と心配するのと一緒で、“この時期はいつ雪が降ってもおかしくない”と思ってください。
従って『雪はあるもの』と思っていただくのが一番です。もちろん雪の降る地方ですから、雪が降ればキレイに除雪をします。 道路や歩道はキチンと除雪済みの状態になっていますよ(^^)
ただ除雪はキチンとしても、降った雪を100%無くすって事は残念ながら出来ません。
なので圧雪・凍結状態にある可能性が高いのです。
ノーマルタイヤだけで大丈夫?
答えは「NO!!」です。
雪道にノーマルタイヤ車(車の駆動に関わらず)ですと、事故を起こしてしまう可能性がグン!と高くなってしまいます(>_<)
必ずタイヤチェーンorスタッドレスタイヤなど、滑り止めをお持ち下さい。
更に、車の駆動等について(ここ、意外と重要です)雪道に強い順で表にしてみますと・・・
強さ順位 | 組み合わせ |
1番目 | 4WD+スタッドレス(雪国住人は殆どがコレです) |
2番目 | 4WD+ノーマルタイヤ+チェーン |
3番目 | FF+スタッドレス+チェーン |
4番目 | FF+ノーマルタイヤ+チェーン |
5番目 | FF+スタッドレス |
6番目 | FR+スタッドレス+チェーン |
7番目 | FR+ノーマルタイヤ+チェーン |
8番目 | FR+スタッドレス |
車の駆動だけで考えると、強い順に4WD→FF→FRという順番です。
残念な事に、雪道で事故を起こされる方の殆どはFR車ではないでしょうか。 これからも分かるように、4WD+スタッドレスでない限り、スタッドレスを履いていてもタイヤチェーンをお持ちいただいた方がより安心と言う事です。 最悪、動けなくなってしまったり、悪路で路面がツルツルの時など命綱と言っても過言ではない存在です。
そんなわけでチェーンを巻けると言う事は物凄く重要な事なんです。
当日その場で慌てなくてもいいように、チェーンを巻く練習をしておく事をオススメします。
雪って言ってもどの辺りからあるの?
これはもうその時次第です(焦)
東京など平野部でも雪の時、関越道上から雪がある事もありますし、逆に隣町の長野原町までは雪どころかピーカンに晴れ渡っていたにも関わらず、草津町に入ったとたん雪が降り始めたりする事だって珍しくありません。 だた、平均的に見ますと、長野原町の“大津”という信号(草津町と嬬恋村への分かれ道)を10分弱程登った辺りから怪しくなってきます。 『草津カントリー倶楽部』と言うゴルフ場の入り口であり、看板が立っている場所があるのですが、その辺からでしょうか。
道の駅の様子(H15・1/24)
道路の様子(同日)
タイヤチェーンはどの辺から巻けばいいの?
一言で言ってしまえば、タイヤチェーンの“巻き時”は、
『雪がある時・凍結してる時・凍結が予想される時』です。(・・ってコレじゃ、分からないか。。)
まず『雪がある時』
特にノーマルタイヤだった場合は、チョットの雪でも直ぐ滑りますから雪があれば直ぐって感じです。
次に『凍結してる時』
コレは見ただけじゃ分からなかったりしますよね(^^ゞ
目安は。。
草津町周辺の道路には大きな気温計が幾つか設置されています。
その温度計でチェックしてもらいマイナスだった時、路面が濡れている様に見えたり(濡れているにも関わらずタイヤが水を弾く音がしない)圧雪路だった時は要注意です。 そんな状態だった時、凍結している可能性が高いのですが、一番確実にチェックできるのはやはり自分の足。 やばそうかな?と思った時は車を止めて降りてみてください。 凍ってれば一目瞭然ですから。
また、草津町に入ると温度計と同じく、道脇に『チェーン脱着所』なるものが見えてきます。
その名の通り、『チェーンを着けたり外したりする』場所な訳ですが。 それが見えてきた時点で『この先雪があってもおかしくない場所だから、ヤバそうならここでチェーンつけた方がいいよ』って事なんです。 ですから、脱着所が見えてきた場所が雪がある場所とない場所の境目って事ですね。
この『チェーン脱着所』を「まだ大丈夫だろう」って無視し続けた結果動けなくなり、その場(道路の真ん中)で慌ててチェーンを巻く羽目になった方を多く見受けます。
で、その車を避ける為に登ってきた車が止まったりしますよね? そのうち何台かは同じように脱着所を無視してきた人がいたりしますから、同じように動けなくなりますよね。その繰り返して大渋滞を招く事があるのです。
加えて悪天候。。最悪です(T_T)
プラス、たとえそこで雪があまり見えなくても、対向車が雪を積んでいたり、タイヤチェーンを巻いているようなら「まだ早いだろう」と思っても巻く事をお勧めいたします。
雪道においては“まだ大丈夫”ではなく、“もうダメかも”って思っていただくのが一番ですから。。
そのほかに注意する事は?
ズバリ!雪道に対する「心構え」。
当日その場で慌てなくてもいいように、チェーンを巻く練習をしておく事をオススメします。
最近のチェーンは以前から比べると割と簡単に脱着が出来るようにはなっているようですが、それでも不慣れですからどうしても時間がかかってしまいますよね(+o+)
通常の状態でも意外と難しいようなシロモノを、足場・天候等悪い最悪の状態で巻かないといけないわけです。“完璧”とまで行かなくても現地でパッパッと巻けた方が、カッコイイしね!
その時は作業用軍手と汚れても構わない防寒着をお忘れなく。。
“急”が付く事をやらない。
まず、走り出しです。 意外と見落としがちですが、走り出す場所。 出来るだけ平坦な圧雪路を選んでいただくのがベターです。 坂道の凍結路ですと、どんなに優しいクラッチ操作をしても動けない事がありますから。 そういった場合は、少しでも雪が残っている場所を探してください。 スタッドレスやタイヤチェーンは、雪がないと(凍結路)その性能を発揮してくれませんから。 ですから雪道の場合、かえって雪が残っていてくれた方が滑らなかったりします。
走行中について。 こちらも勿論“急”が付く事はご法度ですが、“急”じゃなくても“使いすぎ”も良くないんです。 (ブレーキ踏みすぎ・ハンドル切りすぎ・・など) もし、滑りだしたら今やっていた事をやめてください。
ブレーキを踏んでいたら、離すんです。
とにかくパニックにならない事。
・・つってもパニックにならない人間なんていませんから、パニックを起こす状況を避けるって言った方が正しいっすね(^^ゞ
スピードを出さず、MT・AT車共にシフトを落とし、エンジンブレーキを多用してください。
そしてやっぱり優し~くハンドル操作する。流れるようにね(笑)
ブレーキを踏む際も同じです。
ギュ~って踏みすぎず、ゆっくり優しく小刻みに踏むんです。
アクセル操作だって大事。
コレも急にアクセルを強く踏むのではなく、やさし~く、ゆっく~り踏んでください。 あまり強すぎると後輪が滑りだしますから直ぐ分かります。 そうしたらアクセルを離し、も一度優しく踏んでください。 ちゃんと動きますから(*^^)v MT車の場合、セカンドギヤでクラッチを静かにつなぐのがコツです。 AT車の場合、Dレンジ状態でブレーキを離すだけで動き出す“クリープ現象”を使ってください。 動きだしたらMT車同様優しく、ゆっくりアクセルを踏んでいただければいいんです。